AI人事部?!AIが人事考課や人事査定?AI人事部長ってマジ?!/サラリーマン4コマ漫画劇場㉓スペシャルセレクション㉝

<作画:みやかね・にわとり>




遂に人事はAIが決める時代が到来?!



2019年10月更新!遂に企業の人事をAIが行う時代が到来したという💦大手企業が相次いで導入しているそうだ。AI人事部ですね😓そのメリットやデメリットについてまるっと考えてみました!


😀本日の記事の見出し

👉人事考課の季節にはPCを磨け?!


👉最近企業が相次いで導入!


👉公平性の観点や幅広い視点で捉えられるのはAI?!


👉プロセス評価はどうするの?


👉目指せ!AIからの評価アップ!


👉まとめ:結局そんなに変わらないかも💦





人事考課の季節にはPCを磨け?!




 A君がパソコンを丁寧に掃除している。

 画面やキーボードなどを専用の布で拭いてピカピカにしているのである。

「何してるの?」と訊いたら、

「何言ってるんですか福田さん、もうすぐ人事考課ですよ。AIに悪い印象を持たれたら大変じゃないですか!」と怒られた。

 AIの印象って一体何だい・・・😵

 こんな光景が近々訪れるかもしれない。

 人事考課や人事異動は人間じゃなくてAI(人工知能)が行う時代が到来するようなのである💦



最近企業が相次いで導入!



 新聞を読んでいて驚きで目が丸くなった😲


 どうも、最近大手企業などにAIの人事システムが相次いで採用されているようなのだ。

 2016年末くらいに人材紹介会社がIT会社、コンサル会社などと組んで、AIが採用、評価、配属などを決めるサービス事業を展開しており、それから急激に展開が進んでいるようなのである。

 こうなると足が早い。

 システムの廉価版などもリリースされ、各企業で導入が加速することは明白である。

 確かに人事評価制度の大きな問題点は、「属人的」や「好き嫌い問題」であろう。

 いくら仕事が出来ても、上司に嫌われると評価が上がらないというようなことだ。

 逆に言えば、たいした仕事が出来なくても、上司とベタベタ上手くやっているヤツの方が出世する、ということでもある😨

 このような公平性を欠いた職場では、社員はやる気を失い活性化が出来ないのだ。




公平性の観点や幅広い視点で捉えられるのはAI?!




 そこでAIの登場である。

 入社時からの勤怠や仕事の実績、評価などのデータを元に、長期的な視点をしっかり取り入れて公平な評価をすれば、社員の納得感は上がり意欲も倍増、職場が活性化する、というビジョンなのだろう。

 確かに人事考課はその時の上司が一手に行う仕組みが多いので、そこがオープンでクリアになればかなり効果的であろうと思う。

 また、社員の健康管理やストレスチェックまでもを一元的に網羅するシステムもあり、退職防止にも寄与するという。

 そしてこの導入に関してはコストセーブの観点も大きなポイントだ。
 企業では大幅なコストアップになるような施策はまず取らない。
 
 今までよりも緻密に社員管理を行いながら、人事部の社員を大胆に減らすことが可能となり、大幅なコストセーブにつながる、というビジョンに惹かれるのである。

 なので、AI人事部加速の最も大きな要因はコストセーブにあるのだろう。

 現在は超売り手市場である。

 慢性的人手不足が続いている。

 それを補う切り札がAIであることは論を待たない。

 実はAI人事部ではなく、業務のAI代替の一環と捉えるのが正しいのではないだろうか。



 

プロセス評価はどうするの?



 しかし評価に関して言えば、成果と合わせて取組み姿勢を見るプロセス評価も大切である。



 ただ単に成果だけで判断するのは、それぞれの社員の担当業務の特性や難易度などを十分反映していないものになり、却って不公平になったりする場合もあるのだ。

 日常業務の取組み姿勢や、チームの中でのリーダーシップ、協調性なども正当に評価される必要があるだろう。

 ならば、AIがそれらもチェックする方法はないのか。

 例えば、PCのカメラとマイクでそれぞれの社員の行動や言動をチェックし、日常的な取組みプロセスも併せて評価できるデータベースを作る、というのはどうだろう。

 AIが急速に進化している昨今である。そのくらいのことは出来るようになっても全然おかしくはないのだと思う。



目指せ!AIからの評価アップ!




 しかし、そうなればAIに好かれるような言動や行動を目指すことが評価を高めることにつながってしまうのではないか💦

 冒頭に書いたように、縋るような思いで必死にAIの身体の一部?であるパソコンを磨き上げようとするA君の行動は十分理解出来るのである。

 そんなことは気休めかも知れないが、何せパソコンのカメラで着席時は常時監視され録音されているのだから、どうしてもAIの目(カメラ)や耳(マイク)は気になるのだ。

 AIに気に入られるにはどうしたらいいか、ということを考えてしまうのである😓

 中元歳暮の季節にはシステム部に「AI様」宛としてLANケーブルを贈ったりするヤツも出て来るだろう。

 昇格したらAIにお礼のメールを出す習慣が出来ることも想定される。

 そうなるとAIだっていろいろ余計なことを考えるようになるのではないか。

(何だよ、せっかく昇格させてやったのにお礼のメールの一つも出せねぇのかよ。ダメだな、こいつ。使えねーな。よーし、次の異動で飛ばしてやっからな。首洗っとけ!)

 とか何とか恐ろしいことを考えても不思議はないのだ。

(よし、決めた!こいつのパソコン時々シャットダウンさせて、仕事の効率落としてやっからな。へへへ、共有ホルダーのデータにバグ入れとくのもいいな😏)
 などと、怒ったAIが強硬策に出る懸念さえも想定する必要があるのだ。




まとめ:結局そんなに変わらないかも💦



 うーむ、なるほど。なかなか難しいもんだなぁ。

 あれ?これって結局今とあんまり変わらないよね🤭

 どうしたらAIからの評価が上がるかを中心に社員が考えるようになれば、思わぬ弊害も想定されるのである。

 公平であり、仕事の姿勢や取組み、成果を総合的に判断できるような評価が望ましいが、人間がやってもAIがやっても完全なものは出来ないのであろう。

 属人的という言葉があるが、「当社の課題は『属AI的』からの脱却です」なんてことにならないよう祈るばかりである💦