ゴルフの「オリンピック」は、おやじの祭典だ!/咆哮のオピニオン編その16


<作画:みやかね・にわとり>

~オリンピックはおやじの祭典だ!~

 オリンピックと言えばスポーツの祭典である。
「オリンピックって何ですか?」と街頭で訊けばほとんどの人はそう答えるであろう。しかし中高年の浅黒い顔のおやじに同様の質問を投げかければ、三人に一人くらいは「ゴルフ?」とやや怪訝そうに訊き返すのではなかろうか。
 そうなのだ。色黒おやじがオリンピックと言えば、スポーツの祭典ではなくゴルフのニギリなのだ。スポーツのオリンピックにはもはや参加することは叶わない我々おやじ世代も、ゴルフのオリンピックならば気軽に参加できるのである。

 しかし、これは賭博行為には当たらないのだろうか(=_=)
 刑法185条にはこう記されている。
「賭博をした者は、50万円以下の罰金又は科料に処する。ただし、一時の娯楽に供する物を賭けたにとどまるときは、この限りではない」。
 基本的には賭けを行うとこの条項に抵触してアウトなのだが、後半に記載されている「一時の娯楽に供するもの」ならばOKということでセーフになるケースもある。

 曖昧である(-_-)しかし一般的解釈としてはランチ程度なら問題ないということだそうだ。一方、金銭を賭けるのは1円でもNGという意見もあるので、このことを理解した上で節度を持って楽しみたいものである。

 オリンピックはグリーンでのパッティングの勝負である。グリーンに乗った一番遠い人が金、次に遠い人が銀、次が銅、一番近い人が鉄となり、1パットで入ると遠い順に4ポイント、3ポイント、2ポイント、1ポイントの獲得となる。更にグリーンの外から直接入るとダイヤモンドで5ポイント獲得。同じプレーヤーが金から鉄までを達成すると一気通貫となり、更に10ポイント。ダイヤモンドも加わると更に5ポイント、というようなものが一般的なルールだ。

 オリンピックは、パットならプレーのレベルにあまり関係なく全員参加で出来るから普及しているのだろうが、誰が考えたのか知らないがニギリの好きな人は際限なくルールを広げて行くから困る(=_=)

 ターザンというのは、OB方向に打った際にキャディさんが「フォアー!」と叫ぶ回数でペナルティというルール。OBを打っただけならペナルティにはならないが、キャディさんが「フォアー!フォアー!フォアー!」と3回叫べば3ポイントマイナスである。こんなルールでOBを打ってキャディさんが「フォアー!」と叫ぼうもんなら、もう止めて~!と心臓が止まりそうなくらいにビビるのである(゚Д゚)

 カラスというのもある。ティーグラウンドでアドレスしてから打つ前にカラスが鳴いたら、鳴いた数だけペナルティなのだ。このルールでティーショットを打つ時は緊張する。普通アドレスに入る前は心を静め、飛球線をイメージしピン方向を凝視するものである。このルールの時はピン方向より周囲をきょろきょろ見回す。しかも木の上ばかり見るのだ。カラスがいないかどうかを必死に観察し、見つけようもんならアドレスに入るやいなやすぐさま凄い勢いでクラブを振り上げボールを叩くのである。カラスが鳴くことばかり気にしていたらスコアが良くなるわけがない。

 まだまだ山ほどある。書ききれないのも勿論だが、書くだけばかばかしいものも多い。
 あわやのり子というのがあったなぁ。打ったショットがグリーンに乗らず、手前のカラーと言われる部分で止まってしまうとペナルティ。あわや乗りそうになったので、あわやのり子は分かるけどさぁ。ただの駄洒落じゃん。こんなのまでニギリに入れるなよな。めんどくさい。そもそも淡谷のり子知ってるのはおやじだけだよね。

 それなら同じようなルールで、さかいのり子の方が良いよね。フェアウェーとグリーンの境(さかい)に乗るんだからね。じゃあそれは賞金でしょうか、それともペナルティでしょうか。
 答えはペナルティ。のりピー(乗りP)って言うくらいだもんね。
 あー、やっぱり私も駄洒落好きのただのおやじだな(^^;)





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